名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
間違いなくいつもモモと会える場所。


慌ててグリグリ目をこすってパッと前を向くと、薄い輪郭のモモがまっすぐあたしを見つめていた。


「モモ!お願い抱っこさせて!」


思わず日頃の願望が口から飛び出す。


「……ウザッ」


今まで座っているだけでなにも答えなかったモモが、ブルーの瞳をしかめて一言言い捨てた。


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