FiFTEEN
FIFTEEN 03
オレの隣の席の山田くん。

得意技はエロ本早読み…らしい。



前まではそんな彼を軽蔑し、馬鹿にしてた自分。



でも今では、、







「何?読みたいの?」

山田くんのエロ本を覗き見してた自分がいる。

「…違うよ。」

「貸すよ?」

「違うよ。」



山田くん、エロ本見る前に痩せなさい。


…なんて前は思ってたのに。


どうしてしまったんだ、オレ…


気になって気になって仕方がない!!

次のページへ進め!と目が訴えてしまう。


これも全て思春期のせいだ、絶対!

……いや、ある意味、津賀のせいだ。



アイツが変なことさえ言わなければ、今でも山田くんを軽蔑してたのに…。



「ねぇ、やっぱ見たいんじゃない?」

山田くんはニヤリと歯を見せる。


「うっせぇ、黙れよ…山田。」

「黙れはおまえだ、瀬名。」

目の前には古文担当の貝沼。

「真面目に聞けよ~。山田じゃなくて黒板に集中しろ。」


山田はプッと笑ってこっちを見た。



おまえ…言うぞ、こら。

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