色つきリップ〜紅い唇〜
彩香の問い掛けに返事を探すわたしの手元から、カバンが持ち上げられる。
持ち上がったカバンを目で追い掛けたらそこには大野が居て、
「美咲、部活行くぞ」
ぶっきらぼうにそう言うと、大野はわたしのカバンを持ったまま教室を出て行った。
「ちょっと、待ってよ大野」
見えなくなる大野に慌てながら彩香に振り向くと、彩香は涼しい顔。
「美咲、部活頑張ってね。プールの件、斎藤くんと計画しておくから」
そう言ってわたしに手を振った。
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