色つきリップ〜紅い唇〜
「先輩!大丈夫ですか!」
部室のドアを開けて慌てて後輩の桃ちゃんがわたしの側に駆け寄る。
「わっ……どうしたんですか?この棚、もしかして倒れたんですか?」
桃ちゃんがそう言いながらまだ散らかっている床を片付け始める。
「桃ちゃん……どうしたの?部活は?」
「さっき大野キャプテンが来て、わたしに『部室で美咲が足をケガしたから行ってやってくれ』って……先輩、足見せて下さい」
「足?」
桃ちゃんの言葉に自分の足を見てみれば、ほんの小さい擦り傷があった。
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