ライナーアンドザ・スカイ


「用事が済んだら昨日の場所に来てほしいの」


……あれ、今俺断ったよね?

まるで俺が快く承諾したみたいな方向に進んでるのは何故?


「待ってるね!」

「いや……」


まずい。

そう思ってもう一度断ろうとしたとき、会長が突然「あ!」と声を上げた。


「秋山くん髪に何かついてる」

「え?」


会長の手が俺の頭目がけて伸びてくる。

次の瞬間、耳に痛みが走った。

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