君の腕の中で眠る時まで
「優花…」


甘い声に頬が熱くなる


「優花…」


その吐息にめまいがする


「おか…えり」


その一言を言うのが精一杯だった


一瞬少し力が入りぎゅっと抱きしめられ腕が離れた


そして一弥は前の椅子に座り片手に顎を乗せてジッと優花を見た
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