PURE ~ずっと忘れない~
そんな事をぼんやり考えていると 「水月ぃ~」 黒いワンボックスの車の助手席側の窓全開にして、手を振る人がいた。 あの子が水月の友達の、里沙って子かなぁ…。 しっかし、類友だ!水月に負けず劣らず、派手な見てくれだ。 「水月ぃ。かなりぶりぃ~。」 「里沙ぁ~かなりぶりぃ。」 二人は人目も気にする事なくハグしまくり…。 「ねえ、ねえ、里沙。この子が亜紀。 同じクラスの友達。」 「こんにちは。」 少し会釈した。 「こっちが里沙。 小学からの友達で、今はフリーターしてんの。」 「こんにちは、亜紀ちゃん。里沙です。宜しくね?」 見た目とは違くて、フンワリと笑う里沙ちゃんは、女のあたしから見ても可愛いと思う。
< 11 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop