15歳、終わらない3分間
それはさりげない提案だったのかもしれないけれど。
なんだか少し“望み”のように思えてしまって。
そしてそれが私の“望み”でもあるような気がして。
「それがいい」
一番最初に、賛同した。
小学生の頃はまだしも、段々と苗字ではなく名前で呼んでくれるひとは少なくなってくる。
今このクラスでは、日下さんしか私の名前を呼んでくれるひとはいなかった。
けれどそれは私も同じで、なんだか名前で呼ぶことが憚(はばか)れていたのも事実。
だから、もし良ければ。
「おう、それいいな!」
「俺も……構わない」
「じゃー決定で! てかあたしは既に弥八子と皐次郎は呼んでるんだよねー。じゃあ弥八子は『みや』って呼んでいい?」
「おい、みやってなんか違くね? 男っぽくね? てかじゃオレはどうなんだよ?」
「えー、皐次郎は皐次郎でいいっしょ。じゃ弥八子は『みーや』にする」
「オレだけどうでもいいのかよ!?」
「うるさいな、苦情は戻ってから言え」
なんだか少し“望み”のように思えてしまって。
そしてそれが私の“望み”でもあるような気がして。
「それがいい」
一番最初に、賛同した。
小学生の頃はまだしも、段々と苗字ではなく名前で呼んでくれるひとは少なくなってくる。
今このクラスでは、日下さんしか私の名前を呼んでくれるひとはいなかった。
けれどそれは私も同じで、なんだか名前で呼ぶことが憚(はばか)れていたのも事実。
だから、もし良ければ。
「おう、それいいな!」
「俺も……構わない」
「じゃー決定で! てかあたしは既に弥八子と皐次郎は呼んでるんだよねー。じゃあ弥八子は『みや』って呼んでいい?」
「おい、みやってなんか違くね? 男っぽくね? てかじゃオレはどうなんだよ?」
「えー、皐次郎は皐次郎でいいっしょ。じゃ弥八子は『みーや』にする」
「オレだけどうでもいいのかよ!?」
「うるさいな、苦情は戻ってから言え」