15歳、終わらない3分間
だって私は飛び降りる前に腕時計を見た。

時計は5時半ちょっと前だったと記憶している。


そして今、時は5時半ちょっと前を延々に繰り返している。



違う。

私はこんなこと望んじゃいない。



「だがもしや、何かのきっかけ、引き金になるようなことがあったかもしれん」

大庭君の言葉に思わず身体が震える。



違う。

私はただ――





「乾?」

「えっ……」


 
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