鬼と龍

逢たちが、家の裏にある裏山に行き、鬼神と逢が山の下で、凪と竜神が山の上で修行を始めた。
〈逢〉

鬼神が、
「では、さっそく鬼斬闇の闇の濃度を上げるため、闘いの経験をさせるために……」

シュラが
「ジジィ!!まさか……アレを逢に……」

「アレ??」
鬼神が、
「逢よ。今から、闘うのじゃ!!」

「えっ!?誰と??」

鬼神の小さな体から光が出て、辺りを包みこんだ。逢は目を閉じた。
逢が目を開けるただ真っ白な世界が広がっていた。
「……どこだろ??」

シュラの反応がない。でも、長い刀が手にある。

いきなり目の前に黒い影のような逢が現れた!!
逢が
「なんだ??俺か??」

黒い逢の手に同じ刀が握られていた。
黒い逢が
「……死ね!!」
いきなり襲いかかってきた。
刀を何度か交えるだけで分かる、この黒い逢は強い!!
（このままじゃ、殺られる。一気に決めないと!!）

「鬼斬闇!!」

闇の刀で一気に勝負をつけようとした。

黒い逢がニヤリと笑い
「……そんなニセモノで、何ができる??鬼斬闇!!」
黒い刀になった。
（ニセモノ??鬼斬闇??同じ技!!ヤバい!!）

黒い刀が交わった。
逢の刀の方の刀を包みこんでいる闇がジリジリと消されていく!!