ピュア *first love*



翌日。


朝の教室。窓際の後ろの席にいるあみの姿を確認してから、近づいた。


「あみ、おは……」

「トイレ行ってくる!」


俺の言葉にかぶせるように、あみはスッと立ち上がり、俺の顔も見ずに教室から出ていった。


「…………」


ポツンと一人残された俺。まだ……俺のこと、怒ってる?




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