ピュア *first love*



「……私、男の人と話すのが苦手たの。それにまだ、好きとかよく分からないし」


一生懸命……彼女なりに伝えてくれているのが分かった。


でもさ……知ってるよ? 

君が、男の子と話すのが苦手だってこと。


そう言おうと口を開こうとした瞬間。


――キーンコーンカーンコーン。


チャイムの音が鳴り響く。ハッとして、俺は慌てて拾い集めたノートを揃えた。


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