ピュア *first love*
ま、こうなることは予想していたけどね。
「先生、すみません。今日の委員会の仕事はもしかしたら無理かもしれません。今から来る田宮さんにも謝ってもらってていいですか?」
「うん、分かった」
会釈をして、図書室の扉を閉める。永井先輩は大きくため息をついて、呆れ顔で俺を見てくる。
「二人きりになれる環境をつくれとは言ったけど、部活時間はダメだろ? キャプテン、すげーキレてたぞ」
「大丈夫です。俺、サッカーも諦めてないですから」
二ッと笑う俺を見て、永井先輩は首をかしげた。