黒い春に謳う唄
『終幕』


汚れなき空と
灰色の街


美醜混ざり合う
この小さな世界は
とても曖昧で不透明


わたしという
ちっぽけな存在は
今にも埋もれて
しまうだろう


ならばいっそ消えようか
忘れ去られるその前に


色鮮やかな瞬間を
華々しい終幕を


わたしの足は
一歩を踏み出す
限りなく透明な舞台へと



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