ファーストキス。
「だって……
逃げたから……」
「「逃げたぁ~!?」」
「そんな2人で
言わなくて
いいじゃなん!!」
「だって!!逃げたって
どうして!?」
と美紀
「だって……
振られるの
怖かったんだもん…」
「蘭…そんな
振られるかどうか
分からないじゃない…」
「けどさぁ~
分からないじゃない?
相手は、あの
大杉くんだよぉ~
きっと
振られるに
決まっているよぉ~」
あたしは、それだけ言って、クッキーの生地を黙々と作り始めた。