センパイ
センパイの後ろから自転車で


ついていった。

風が少し冷たくなっている。


センパイは走っているのに



自転車の私より


ずっと速くて


・・・すごいなあってぼんやり思った。



風を切っていく後姿に


私は胸が締め付けられた。



些細なことだけど


センパイのすべてが好きになっていくんだ。




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