センパイ
「俺を今までずっと傍で支えてくれた人です。」



≪そうなんですか!その肩に一言お願いします。≫



「葵、見てるか?」



涼汰の一言でざわめく場内。







「今まで長い間ずっと傍にいてくれてありがとう。



 俺にできることはこれくらいしかないんだ。」




私は思わず食い入って見てしまう。




続きが聞きたかった。


これ以上ないはずの幸せなのに




また君は何かをくれようとしている。





「俺と結婚してください。」




しんとなった会場。
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