また恋をした、その時に。


───────────────


「困ったものです…
恋愛をしてはいけないと
言ったはずですが。」


一呼吸置いて
天のお月様は続ける。


「もうあの世界には行かないほうがいいでしょう…
彼女の為です。記憶を消す事も出来ますが……」


  そ、そんな……!



「ちょ…ちょっと待って下さい!」

月に戻って早々、
僕は天のお月様に呼び出され、
予想通りの言葉を言われたんだ。


───心臓がドキッと跳ね上がる。

心美ちゃんの中から僕がいなくなる事。

それだけは、嫌だ。
───恐怖だ。


だってそうなったら
心美ちゃんの光に
なれないじゃんか・・・


「リク、なんでしょう?」

< 253 / 368 >

この作品をシェア

pagetop