また恋をした、その時に。



「…っ。また逢えるから。
だからさ、その時は
一緒に綺麗な星空見ようよ。ね?」

僕の言葉に彼女は目を丸くする。


 「また……逢え…る?」

  ねぇ、心美ちゃん。
愛しくて、愛しくてたまらないよ

この恋は自分にとって
最初で最後の恋だ。

掛け替えのない君へ
この先も…ずっと…
一生分の愛を捧げるよ───…



僕は返事の代わりに、
彼女の震える唇に
そっとキスを落とした。


  「……………ンッ…」


そのキスは、深くて…
いつもと違う大人なキスだった。

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