大好きだよっ☆
男同士。
『なぁ、透。これから俺が言う事、絶対誰にも言うな。そして、俺を殺すなよ?』
「はぁ?蓮、お前何言ってんだ?俺がお前を殺す?バッカじゃねぇの?なんだよ、その話って。」
『あぁ・・・。俺さ、千春の事、好きだったんだ。』
「いや、知ってたし。」
『そぅ、か・・・。』
「千春は、俺達をただの幼なじみとしか思ってなかっただろ?
で。蓮が、千春の事好きだってのも知ってたからこそ、俺だけのものにしたかった。」
『ふぅ~ん。』
「でもさ・・・」
『ん?なんだよ。』
「俺、そろそろ無理があるんじゃないかって思うんだ。」
『は?何言っちゃってんの?お前、本気かよ。』
「あぁ。蓮は、俺の幼なじみだ。信用してる。千春の事は俺だって好きだ。
でも・・・。お前が千春を必ず幸せにするって言ったら、俺は別れる。
俺の幸せより、千春だけが幸せになってくれればそれだけでいいんだ。
なぁ、俺、千春を幸せにする事は出来ない。自信がないんだ。
お願いだから、千春を幸せにしてくれ。アイツに、心から笑顔でいられる生活を与えてあげてくれないかな。お願いだから・・・。」

透は、頭を下げながら、涙ぐみながら言った。

『おぃ。お前、頭上げろよ。千春の事、本当にいいんだろぅな?
俺だって、分かんねぇんだぞ。お前、後悔しないか?』
「あぁ。蓮なら大丈夫だ。俺は、後悔しない。千春が笑っててくれれば・・・。」
『そっか。』
「千春を、頼んだから・・・。」
『分かった。』
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