さんご=15。
そのままあたしは
ぼーっと立ってて
…とにかく
地元戻らないとって思った
カナに言おう
アツシさんと一緒だろうし
むかえに来てもらう…
「えっと…あれ…」
指、ふるえてる
どうしたんだろ
「――― ねえ」
とつぜん 影
目の前、指が一本
「ねぇ」
爪 何かつまってて真っ黒…
「じゃあ、これでどう?」
「――― あ…
あたし、そうゆうんじゃ!」
「チッ
ならこんなとこつっ立ってんなよ!」
カシャーン
「―――― !!!」
平手で床に、叩き落とされたケータイ
あわてて走ってひろいに行った