さんご=15。






いつのまにか夜明け ―――




顔をあげたときには
もう目の前に 誰もいなくて…






あたしは…




カラスたちが飛ぶ その箱みたいな街が
ホントーに怖くて…




そのカブトの形に折った
千円をにぎりしめて




電車の音がする駅まで
すごい勢いで 走った







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