山賊眼鏡餅。

よっちゃんいか

私は全力疾走した。

ハジメは余裕の表情でついてきた。


平田は、チアガールを意識したのか、まさにオカマ走りでハジメの後ろを走った。


「ミチコ、どこまで行くんだ」


「もう着くよ……到着!」

「ここは!?」

平田が言う。


「見ての通り、川原……ホームレスの村になってるの」


私たちが辿り着いたのは川原だった。


「こんなところに吉川ヨシオがいるんですか!?」


「多分ね」


私たちの姿を見つけて、すぐにししゃもさんがやって来た。

ハジメは素早く木の影に隠れた。

さすが山賊だ。
ぬかり無い。


「ミチコちゃん、こんな時間にどうしたんだぁ?」

ししゃもさんが言う。




「よっちゃんいかに会わせて!」


私は一言だけ言った。

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