「REAL」―あるアイドルの告白―
かったるそうにバイトしてるお兄ちゃんがひとりの店で、ようやく買えて帰ってみたら、もうみんな帰ったあとだったなんてことは、何度もあった。

あたしのことなんか、誰も気にしてない。

いてもいなくても、おんなじ。

友達なんて思ってるのは、きっとあたしだけ。

他のコたちは、せいぜい都合のいい人数合わせぐらいにしか思ってない。

そんなこと、わかってるよ。

だけど、それでもひとりになりたくないんだもの。

仕方ないじゃない。

友達なんかじゃないのに、友達のふりして、どうなるって言うんだろうね?

こんなことしてたって、無意味なのにね。
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