「REAL」―あるアイドルの告白―
だけど、汚いものは、単純にいらないものだから。

彼女たちの世界に必要なものは、キレイなもの、キラキラしたもの、カワイイもの。

汚いものは、彼女たちの世界には入れない。


年中カガミのぞいて、確認して。

「あたし、キレイ?」って。

「まだ、キレイ?」って。

少しでも汚くなってきたら、おしまいだから。

ずーっと、キレイなまま。キラキラなまま。

憧れのモデルのあの子みたいに、いつまでもかわいくなきゃ、女の子じゃないんだから。


だから、いらないの。

けがれたひとは、ね。そんなの、もうこのキラキラした世界の住人じゃないし。

関わる必要もない、排除されたひとたちなんだから。



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