ただすきだから・・


最悪だ。


秋人が失恋したっていうのに、

喜んでる。




最悪だ。




「そっか…」

「あっ奈由、ご飯は?」


ご飯…食欲ないな
今日はやめとこ。


とりあえず
一人でいろいろ考えたい。


「ごめん、今日はいいや。 食欲ないの」

「えっ? そうなの?大丈夫?」


心配してくれるお姉ちゃん。

やっぱり
こんなお姉ちゃんを嫌いになれるはずがないよ…


「うん、大丈夫^^」

これ以上、心配かけないように笑ってみせた。

「奈由、あのっ」

「とりあえず!寝るね。オヤスミ^^」


何か言いかけたお姉ちゃんの言葉を遮った。

今は
ひとりにさせて――…



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