あなたのペット的生活


孝ちゃんのことを知り尽くしているし、大人だし、経験値だってある。


これ以上にないほどの相談相手適任者なわけです。




いつだったか孝ちゃんのことが好きだってバレちゃって、それからはこうしてさりげなく恋のアドバイスをもらっているのだ。




「だって、本当に乃亜ちゃんって俺の妹みたいだし、乃亜ちゃんなら昔から知ってるから気兼ねしなくてもいいし。
俺がもうちょっと若ければ俺が乃亜ちゃんを嫁にもらうんだけどなぁ」


「それは結構です」

「うわ〜、ひどっ!」


「いっちゃんこそ結構ひどいこと言ってたよ?」

「そう?」



そう言いながらいっちゃんはニッコリと微笑む。



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