空の笑顔
祭りの場所まで来た。
毎年この祭りは人が多くて混雑している。
酔っ払うおじさんがたくさんいるし、カップルや友達と遊びに来てるやつもたくさんいる。
「キャッ!」
混雑してる中を歩いていたからいろんな人にぶつかる。
「大丈夫か?」
「うっうん…キャッ!」
そう言ってるそばからまた人とぶつかる。
なんかほっとけない。
ギュッ
「えっ!」
「あぶないから…俺の手、離すなよ」
「…うん。ありがとう!」
空の手は小さくて俺の手で包めるくらいだった。
きっと今の俺らは周りからみたらカップルに見えるんだろうな。
ちょっと嬉しいと思う自分がいる。