倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
その頃、真昼はひたすら走って学校の屋上へと行き、下を眺めていた。

楽しかった高校時代。

グラウンド。

体育館。

図書館。

緑の木々。

石段。

(私はここにいちゃいけないの……?)

真昼は金網に指をかけ泣き崩れた。
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