倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)

真昼

私はやはり勇次が忘れられなかった。

でも勇次とは棲む世界が違う。

何だか最近は体がだるくてたまらない。

原因はさっぱりわからない。

ある夜、柳の下に立っていたら男に誘われた。

男前だったのでつい魔が差して、川辺りの舟で相手をしてやったら、みるみる体が元気になった。

それで毎晩そいつを待って、舟で抱かれていたら、そいつは私を夜鷹か何かと間違っていたようで、腹がたったので男のソレを食いちぎって川に投げ捨ててやった。





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