不良の法律~Judge Town~
ヒサジの過去~血のクリスマス編~
俺はタケシに目線を送る…タケシもしっかりと意図を汲み取り頷いた…。

ヒサジには俺達が着いている…どんな過去があろうが…ヒサジは俺達の親友だ…。

この後の話は多分…悲惨な話だ…。

マリコもヒサジが纏っている空気を感じているのだろう…静かに俺の手の上に手を重ねてきた…。

そして力強く握ってくる…。

怖いのか…。

俺はしっかりと…マリコの手を握り返した…。

マリコには俺が着いている…俺も…お前を守ってみせるよ…。

「俺達は平和な…いつもの日常を過ごしていた…だが事件が起きたんだ…それは俺が中学一年の冬に起きた…」

俺とサヨはいつもの様に家に居た…。

期末テストが近いのに勉強を全然しない俺…そんな俺を無理矢理机に向かわせ勉強を教えるサヨ…。

「サヨ??ちょっと休憩しないか??」

「まだダメ…全然進んで無いもん」

学校の教師にはいくらでも歯向かえるが…サヨには歯向かえない俺…ホレた弱味だな…。

「解ったよ…てかカズヤ遅くないか??もう七時だぞ??」

部活をしていないカズヤだ…普段はすぐに帰って来るのに…。
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