fanatic fantasia〜冬と幻想夜の物語〜
殺される。
殺される。殺される。殺される。殺される。殺される。
殺される!!
震えが止まらない。
ただ僕は剣を構えた教官に睨まれたまま、さっきもらったばかりの剣をきつく抱き締めた。
そうする事しか出来ないのだ。
僕は戦い方なんて――
そう思案し始めた刹那。
僕の視界に閃光が走る。
右腕に酷い衝撃を受け、成す術も無いままに…僕は左側に倒れた。
じわりと熱を帯てゆく右腕に、何か生暖かいものを感じながら僕はただ呆然と倒れ伏す。
徐々に痛みが僕を蝕む。
いきなりの出来事に僕は対応しきれなくて、酷くゆっくりと広がる痛みだけが僕を現実に止まらせた。
いっそ痛みさえも感じないまま、意識を手放せた方のがよかったのかもしれない。
けれど現実はそう甘くなくて、僕は激痛を伴ってきた右腕を必死に抑えた。
「立て。この程度でへばる様じゃ、此処では生きていけないぞ」
感情のこもらない教官の声が、やけに脳裏に焼き付く。
ならいっそ殺してくれ。
痛いんだ。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
右腕が凄く熱くて痛いよ。
「どうした。教官の命令が聞けないのか?」
怒気を孕んだ声色で僕を見下ろす。
痛みからなのか、恐怖からなのか…
よく分からないが声が出ない。
殺される。殺される。殺される。殺される。殺される。
殺される!!
震えが止まらない。
ただ僕は剣を構えた教官に睨まれたまま、さっきもらったばかりの剣をきつく抱き締めた。
そうする事しか出来ないのだ。
僕は戦い方なんて――
そう思案し始めた刹那。
僕の視界に閃光が走る。
右腕に酷い衝撃を受け、成す術も無いままに…僕は左側に倒れた。
じわりと熱を帯てゆく右腕に、何か生暖かいものを感じながら僕はただ呆然と倒れ伏す。
徐々に痛みが僕を蝕む。
いきなりの出来事に僕は対応しきれなくて、酷くゆっくりと広がる痛みだけが僕を現実に止まらせた。
いっそ痛みさえも感じないまま、意識を手放せた方のがよかったのかもしれない。
けれど現実はそう甘くなくて、僕は激痛を伴ってきた右腕を必死に抑えた。
「立て。この程度でへばる様じゃ、此処では生きていけないぞ」
感情のこもらない教官の声が、やけに脳裏に焼き付く。
ならいっそ殺してくれ。
痛いんだ。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
右腕が凄く熱くて痛いよ。
「どうした。教官の命令が聞けないのか?」
怒気を孕んだ声色で僕を見下ろす。
痛みからなのか、恐怖からなのか…
よく分からないが声が出ない。