先生にキス〈2〉

“バタンッ”



勢いよく音楽準備室の扉を開けると、中に驚いた顔をする先生の姿。



「おいおい、扉が壊れちゃうだろ?」



先生は立ち上がって扉の前に来ると、扉をさする。



「すいません。ムッとしてたんで、つい。」



私はプイッと顔を背ける。



「俺、和丘が来たって、すぐに分かったよ。」



「なんでですか?」



横目でちらっと先生を見た。



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