不揃いの林檎達〜ある愛のかたち〜
ラブ1
犬の遠吠えが聞こえてくる。



「わおぉぉぉん・・・・・わぁぁぁーん、わおぉぉぉぉん」



「顔上げなよ」





道重「わぁぁぁぁん!
な・・・なんで!
なななななんでなの〜?」



真奈「そりゃそうだよ。今時・・・・・・・・男の子が男の子に告白したらまずいだろーさ!?」


道重「こんなに・・・・・・・・・・・・・こォォォんなに好きなのに・・・・・?」



真奈「うん・・・・道重の気持ちは分かるよ、だけどしょうがないよ!」


道重「えーん真奈ぁ〜!だけど・・・・・・・・・ワタシ諦めないわ!
まだ15よ。
百年でも千年でも!彼が振り向くまで、負けないんだかぁら!
ワタシぜったぁい彼を振り向かせるわ・・・・!」


"フンガッ(鼻息)"


真奈「せっ千年!?
まっ、まぁ頑張れっ!
ワタシが道重に告白して、まぁ、振られたっていうかっ、振られたけどぉさ・・・・・・。
それからさっ!
道重と話すようになって、道重のカミングアウトには驚いたよ!
はじめは失望したんだけどさぁ・・・・・・・・あんたのまっすぐな気持ち、応援する!」




道重「マァナ〜!わぁぁぁぁぁーん、わぁぁああああーん!」


道重の顔からの涙と鼻水で、真奈の制服は"ビショビショ"に濡れていた。


真奈「まったく・・・・・・・・。」
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