白いジャージ4 ~先生とlove life~

旅行計画会



卒業旅行の日にちが決まった。


先生の休みが取れる時期にして、それにみんなが合わすことになった。




現地集合、現地解散。


新婚旅行のやり直しだから、あまり邪魔しないようにと気を利かせてくれた。



「別にずっと一緒でもいいのに。悪いな、気を使わせて」



旅行の前に親睦を深めようということになって、先生が集まりに顔を出してくれた。



「いえいえ!!とんでもないっす!!俺達が勝手にお邪魔しちゃうんで、申し訳ないです!!」



みんなが笑っちゃうくらいペコペコしている真崎君。




「そんなに俺怖い??」


「とんでもないっす!!怖いとかじゃなく、かっこいいっす!!」




真崎君は、照れくさそうにそう言った。



「でも、本当に迷惑じゃないですか?」



要君が先生に話しかけた。


ちょっとドキドキする瞬間……




「俺が邪魔じゃないかなって心配なだけだよ。せっかくの卒業旅行なのに。でも、直だけ行かせるのは心配だったから俺も一緒で嬉しいよ」



先生ったら、そんなことを言って私の頭をなでなでしてくれた。



「す、すいません。俺がいるせいで……」



要君は、申し訳なさそうに謝って、それを見てみんなが笑った。

みんなは、何となく知っていた。

先生と要君にいろいろあったことを。




「そうだよ。要君は危険だから!!」



先生は冗談まじりにそう言った。




< 385 / 401 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop