蝶々結び
翌日、あたしは創太やみっちゃんと一緒に、上杉先生を見送った。


創太と会うのは久しぶりだから戸惑っていたけど、彼は笑顔で話し掛けてくれた。


「お前、外に出ぇへんからヘバッてんのかと思ったわ!」


創太が冗談混じりの意地悪を言ったのは、きっと気まずい空気にしない為…。


そう思ったあたしは、いつも通りに言葉を返した。


「あたしは創太と違って、ちゃんと勉強してたんだもん!」


上杉先生は、そんなあたし達の事を笑顔で見ていた。


「みっちゃん、ありがとな!」


「良平、またおいでなぁ!」


「あぁ、ありがとう!創太、ちゃんと課題しろよ!」


「わかってるって!てか、冬休みには良兄んとこに遊びに行くわ♪」


「お〜!言っとくけど、寝るとこねぇぞ!」


上杉先生は笑顔で言った後、あたしを見た。


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