蝶々結び
電話を切った後、ベッドに寝転びながら天井を見つめていた。


浅はかで最低な自分(アタシ)に、優しく接してくれた創太。


意地悪な事ばかり言ったり、憎まれ口を叩いたりするくせに、すごくお人好しで…。


何だか笑っちゃう……


電話を切る時、創太はガラにも無くこんなカッコイイ事を言っていた。


「また何かあったら、いつでも電話して来い!」


そんな彼の気持ちを、本当にありがたく思う。


枕元に置いてある携帯を開いて、メールを作成した。






《To,創太
今日はありがとう。
バイト頑張ってね!
     From,七星》






送信ボタンを押した後、携帯を閉じて部屋の電気を消した。


創太から返信は無かったけど、それでいい。


あんなメール、自分(アタシ)の自己満足でしか無いんだから…。


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