蝶々結び
あたしはゴールデンウィークをダラダラと過ごしたまま、連休の最終日を迎えていた。


勿体ないと思ったけど、遊びに誘ってくれるような仲良しの友達はいない。


優子と携帯番号を交換してから、彼女は何度かメールをくれていたけど…


あたしは返事をする時以外、一度も自分からメールが出来なかった。


何度かメールをしようと思ったけど、用事も無いのにどんな事を送ればいいのかわからなかった。


そんな自分に呆れてため息をついた時、携帯が鳴った。


ディスプレイを見ると、優子からの電話だった。


「もしもし……?」


「七星〜!助けて〜!」


「どうしたのっ!?」


切羽詰まった優子の声に驚きながら、慌てて訊いた。


「あのね……」


優子の話を聞いた後、彼女に言われた通り駅前のファミレスに向かった。


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