蝶々結び
「そうや、七星ちゃん。明日には創太(ソウタ)も来るで!」


みっちゃんは、あたしに笑顔を向けた。


「えっ!?創太は夏休みは忙しいんじゃないの?」


創太とは、高田(タカダ)創太。


みっちゃんの孫で、あたしと同い年の男の子。


「うちの娘の方の孫がお祭りの時に来るんやけど、その子と会いたいんやって!だから、今年の夏休みはバイトせぇへんらしいわ」


「みっちゃんの孫……?」


「創太の従兄弟に当たる子やねんけど、久しぶりに来るねん!うちも楽しみでなぁ」


みっちゃんはそう言うと、満面の笑みであたしを見た。


「へぇ……。創太が早くから来るなんて珍しいと思った」


「七星ちゃんにも会えるから、喜んでたで!」


「え〜?創太が?」


みっちゃんの言葉に、思わず小首を傾げてしまった。


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