【詩集】吟遊詩人になる前に
『マリア』
雨の日が続くような

この世界は

せつなくて

つらくて

情けなかったり

ときどき

かなしくて

泣けてきたり

ボクが

立ち止っていることに

気づいたマリアは

そっと

扉を開いてくれた

静かに

ボクを待っていてくれた

優しい花のように

歌うマリア

優しい夜のように

頷くマリア

優しい光のように

笑うマリア

マリア…

キミとの日々のつみ重ねが

ボクを笑わせてくれるんだ

ボクは

もう大丈夫だから

きのう、楽しかったこと

一緒に思い出したり

きょう、何をしようって

一緒に考えたり

あした…

マリアと一緒に歩めたら

そこは…

つながり続ける大切な世界
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