ぼくの太陽 きみの星
横を見ると、鷹耶は目を開けて、天井を見つめてた。


カーテンの隙間から差した月の光で、長い睫毛の影が頬に落ちていた。



「……いつから目が醒めてたの?」



返事はない。


でも、鷹耶の目には、何かいつもと違うものが宿っているように思えた。



「それとも……


本当の自分は誰からも愛されないと思って、わざと突き放そうとしているの?


……愛されなくても、傷つかないで済むように」



鷹耶の黒い瞳が、迷うように空をさまよった。




「――お兄ちゃんは、ずっと、ひとりぼっちだったんだね」



夜中のテンションも手伝って。


あたしは鷹耶の整った横顔にそのまま語りかけた。




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