ぼくの太陽 きみの星
「やっぱり人気なだけあるね。

この味って何で出してるのかな」

「何だろうね、想像もできないや」

「こんなの作れたらいいなぁ~」


本当に嬉しそうに食べる未怜ちゃん。




ぼくの生活は、完全に未怜ちゃん中心に回っていた。



彼女の笑顔を見ていたかったし、

彼女の声を聞いていたかった。



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あれ以来、未怜ちゃんは「鷹耶」のたの字も口にしなかった。


過去のこととして昇華できたのか。

それとも、思いにフタをしているだけなのか…。


その疑問は常にぼくの心に居座っていたけど、あえて無視をしていた。

わざわざ寝ている蛇を起こすことはないから。



これから先もずっと未怜ちゃんの笑顔がぼくに向けられることを祈りつつ。


あの人の影に、ぼくは常におびえていた。
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