ぼくの太陽 きみの星
「今あったの、この辺に……」

「ホント?」

「ちらっと名前が見えたと思ったんだけど……」

「どこ?」


未怜ちゃんの手元を覗き込む。



「あったーーーっ!ほら、ここ」



未怜ちゃんの細い指の先には、小さな文字が。




速 水 鷹 耶



K大学。



すげ。





「K大学なら、結構近いね」

「うん」

「大学始まるのっていつかな。

高校と一緒かな」

「……わかんない」


鷹耶さんの手がかりが見つかったというのに、なぜか未怜ちゃんはひどく不安げだった。
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