ぼくの太陽 きみの星
「とんでもないね。

あいつはより一層燃えてるさ……。

未怜を兄の魔の手から救い出そうとね。

今ごろはきっと騎士気取りさ」


鷹耶は楽しそうにくっくっと笑う。



仲を裂こうとしたわけじゃないの……?



(一体何考えてるの?鷹耶……)



「そんなこと、どうしてわかるの……」


あたしの声はすっかり弱々しくなっていた。

またしても鷹耶のペースにすっかり巻き込まれてる。



「同じ男だからね」


鷹耶は、肩をすくめてにやっと笑った。



「今ごろはテクでも磨いてるんじゃないの。

未怜の乱れきった姿が目に焼き付いてるだろうからね」

「やめてよ!」

「あれは普通じゃそうそう見れないよ」

「…………」
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