ぼくの太陽 きみの星
「だからもう、あのお兄さんとは何もしないで……




――お願い」





(あ……)



あのときの鷹耶の最後の言葉が、脳裏にけたたましく響いた。




(彼氏のHでイケなかったらいつでも言って)




あれは、窓の外の琢磨くんにわざわざ聞かせたんだ。


琢磨くん、あたしが鷹耶に満足させてって頼んだんだと思ってる?



(違う!

違うよ!

琢磨くん……)



(――何が違う?

鷹耶とあんなことしてるっていう事実は何も変わらない)
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