ネコ専務シリーズ2
ある日、会社で太陽新聞を読んでいた
ネコ専務は、久しぶりに文化面を開いて
みた。

すると幸運なことに、文芸時評のコー
ナーがあって、そこではたまたま、弟の
ネコ博士の代表作で、他ならぬ自分を
モデルにした小説「ネコ専務シリーズ」
が評論されていた。

おおっ、と喜んで、それを楽しみに読み
始めたネコ専務だったが、すぐにムカッ
と怒りを募らせる結果となった。

「ネコ専務シリーズ」は、このように
批評されていたのだ。
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