ウルフな彼
「だれ…!?」
反射的に振り向くと
あたしはその光景に
圧倒された。
「なに…」
そこに広がるのは
狼の群れ。
おそらく狼人間ではなく
普通の狼みたい。
ウゥー…ッ
狼の一頭が
あたしに威嚇する。
え…これ、まじで
やばいじゃん!
「いたッ…」
早く逃げようと
立ち上がろうとした時
あたしの足首に
激痛がはしった。
血がドクドク出てる。
力を入れると
ガクガクする。
ど…どうしよう…。