意地悪俺様
「本当のとこ、何をやってもあいつには敵わなくてさ、しかも、俺、名目上双子の兄貴だろ?
悔しかったょ…だから、あいつに成り済まして、いろいろやったりした。
金髪も髪型もそのために俺が真似た。
…俺は、あいつになりたかったのかもな
……はってか、お前に何話してんだ、俺は。」
自分の頭をガシガシとかく亮平
「…違うでしょ。あんたは人に認めてほしかったんだ」
不意にあたしの口から言葉が漏れた
亮平は驚いた顔を向け、呆れたように苦笑いする
「ちげーよ」
「あんたのその髪型はその象徴でしょ
翔平が左編み込み亮平が右編み込み
真似をするんなら、わざわざ逆にする必要がないから」