白紙のレター





―……



『詠美ちゃんだけが救いの手よ……』








そう、儚気に手を握られて言われた言葉は
凍った刃物が胸を刺すような痛みをもたらした。







「お母さん、」





一旦、家に帰り
不安気な表情のお母さんを見てるのは何かと逆に心配で…………、







「もう、寝るね。」







笑顔を作り、二階に上がった。








パタム。







リビングのドアが静かに閉まり、
その途端。














< 21 / 27 >

この作品をシェア

pagetop