君色

あたしの名前はA組12番のところにあった

名簿の隣はまさかの原口

前は…安奈だった

なんと不幸なものでしょう

これは

この1年いいことなんかないかもしれない


-―-----―

席に着くと原口がお得意の笑顔で

「隣中沢かよぉ」

あたしはなんとも言えなかった

その顔に嫌気がさす

「深田だろ普通」

何が言いたいんだ…

ってゆーか

え??

了祐A組??

マジか…
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